映画に映ったチュチマ。名優アル・パチーノもつけたドイツ製時計
映画の中で、腕時計はときに小道具以上の存在になります。
登場人物の職業、性格、緊張感、時代背景。
画面に一瞬映る腕元から、その人物がどのような人間なのかを感じ取れることがあります。
時計好きにとって映画を観る楽しみのひとつは、俳優の腕元にどんな時計があるかを探すことかもしれません。
そんな視点で注目したい一本が、コントワーヌでもお取り扱いをしている、ドイツ・グラスヒュッテの時計ブランド Tutima Glashütte(チュチマ・グラスヒュッテ) のクロノグラフです。
名優アル・パチーノの腕元に映ったチュチマ
2008年公開の映画『ボーダー』では、アル・パチーノが Tutima F2 Chronograph を着用していたとされています。
ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノという、映画史に残る名優ふたりが共演したクライムサスペンスの中で、チュチマのパイロットクロノグラフが腕元に映るというのは、時計好きにとって興味深い場面です。
これからご覧になる方のためにネタバレは控えますが、アル・パチーノ演じるニューヨーク市警のベテラン刑事の愛用時計として、チュチマの時計が画面いっぱいに映るシーンがあります。
この時計は、華やかな宝飾時計というよりも、実用性と機能美を前面に出した一本です。骨太でダークなクライムサスペンスにはぴったりのチョイスではないでしょうか。
視認性の高いダイヤル。
クロノグラフらしい計器感。
堅牢なステンレスケース。
回転ベゼルを備えた、いかにも道具としての時計らしい佇まい。
映画の中で刑事が身につける時計として、過度に目立ちすぎず、それでいて確かな存在感を持つ選択だったと言えます。
なぜチュチマは刑事役の腕元に似合うのか
チュチマの時計には、派手さよりも任務に耐える時計という印象があります。
その背景には、ブランドの歴史があります。
チュチマは1927年、ドイツ時計産業の名地グラスヒュッテにルーツを持つブランドです。ブランド名の「Tutima」は、ラテン語で「安全」「保護」を意味する言葉に由来するとされています。さらに、1941年のパイロットウォッチや、1984年にドイツ軍パイロットの公式時計となったミリタリークロノグラフなど、航空・任務用時計との関係を深めてきました。
このような背景を持つチュチマは、映画の中でアクションや捜査の現場に置かれても違和感がありません。
ロゴやブランド名を強く主張する時計ではなく、実用時計として腕元に自然に収まる。
その控えめな説得力こそ、チュチマらしさです。
パイロットウォッチの機能美
チュチマの魅力は、単なるミリタリーテイストではありません。
パイロットウォッチに求められるのは、瞬時に読み取れる視認性、操作しやすいケース設計、過酷な環境に耐える堅牢性です。チュチマは、ユーロファイター・タイフーンの公式ウォッチを製作する権利を得たこともあり、航空時計との関係を現代まで続けています。
映画に登場したF2 Chronographも、そうしたチュチマの文脈にある一本として見ると、より面白く感じられます。
クロノグラフは、単に時間を見るためだけの時計ではありません。
経過時間を測るための道具であり、機械式時計の中でも特に操作感と計器感が際立つジャンルです。
映画の中で一瞬映るだけでも、クロノグラフ特有のダイヤル構成は、人物に緊張感や実務的な印象を与えます。
映画と時計の関係
映画に出てくる時計は、必ずしも主役ではありません。
しかし、腕時計は人物の生活感を作る小さな装置です。
高級感を演出する時計。
任務に向かうための時計。
時代背景を語る時計。
登場人物の癖や価値観を示す時計。
チュチマのような実用性を重視したドイツ時計は、まさに「語りすぎない時計」です。
そのため、映画の中で自然に映ったとき、時計好きには強く印象に残ります。

チュチマを店頭で見るという楽しみ
映画に登場したモデルそのものではなくても、現代のチュチマには、ブランドが長く大切にしてきた機能美や堅牢性が受け継がれています。
パイロットウォッチらしい視認性。
ドイツ時計らしい質実剛健な作り。
クロノグラフやスポーツモデルに感じられる道具としての存在感。
写真や映像で見るチュチマも魅力的ですが、実際に手に取ると、ケースの仕上げ、厚み、重さ、ダイヤルの見え方など、画面だけでは分からない部分が見えてきます。
コントワーヌでは、チュチマ・グラスヒュッテの時計をご覧いただけます。
映画の中で腕元に映った一本をきっかけに、ドイツ製パイロットウォッチの世界に触れてみる。
そんな楽しみ方も、時計選びのひとつです。
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