バネ棒を極める- 小さな部品が守る、大きな安心
時計のストラップをケースに固定する、わずか数センチの金属パーツ——
それが 「バネ棒」 です。普段は意識されることがほとんどないパーツですが、実は「腕時計が落下しないための最後の砦」。
高級時計であればあるほど、バネ棒の品質は確実に“差” を生みます。
1. ばね棒とは?
バネ棒は、両端にバネが入った細い金属パイプで、時計のケースラグの穴に 「押し込んで固定」するための構造をもっています。
- ストラップの付け外しに使う重要パーツ
- 内部のスプリングが伸縮し、ラグに引っかかって固定
- 多くの腕時計で標準採用される一般的構造
もしバネ棒が壊れれば、時計は一瞬で腕から外れます。
だからこそ「見えないけれど最重要パーツ」なのです。
2. バネ棒の種類と特徴
① 標準バネ棒(Straight Spring Bar)
最も一般的。多くの時計に使用。
② ダブルフランジ(Double Flange)
工具を差し込みやすく、交換が容易。
OMEGA や Tudor の一部モデルなどでも採用。
③ 強化タイプ(Heavy Duty / Fat Spring Bar)
ダイバーズ時計などに使われる太径モデル(1.8mm~2.5mm)。
激しい動きでも外れにくい。
④ ショルダーなし(No-Shoulder)タイプ
工具がかからない特殊タイプ。ヴィンテージ時計に多い。
⑤ クイックリリース(Quick Release)
革ベルト裏にレバーが付いており、工具なしで着脱可能。
近年人気が急増。
⓺カーブダブルフランジ(Curve Double Flange)
スイス製高級時計によく見られます。カーブケースと相性抜群、ただしストラップもカーブさせなければならない為、特殊な工具とストラップ製作が必要とされます。時計専門店でしか対応できません。
3. バネ棒に“寿命”はあるの?
あります。バネ棒は消耗品として考えるべきパーツです。
■ 劣化の原因
- 汗・水分・皮脂
- サビ
- 金属疲労
- 工具キズによる変形
- 内部スプリングの弱り
■ 劣化するとどうなる?
- バネの戻りが弱くなる
- ラグ穴にしっかり嵌らない
- 最悪の場合 → 時計が落下
■ 交換目安
時計を扱ってきた経験上、
1~2年に一度の交換を強くおすすめします。
4. サイズ選びは “絶対に” 間違えられない
時計ごとに必要なバネ棒の長さは 1mm 単位で違います。
- 19mmラグ → バネ棒19mm
- 20mmラグ → 20mm
- 22mmラグ → 22mm
ただし、カーブダブルフランジを除く。(カーブダブルフランジ製作は特殊加工が必要です。)
もし“短い”ものを使うと…
- 一見はまっているようでも実際は半固定
- 激しい動きで外れる
- 高級時計でも落下事故に
“長い”ものは逆に…
- 無理に押し込むとラグを傷める
- ケース変形のリスク
正しいサイズ選びは、安全性そのものです。
5. 高級時計ほど「バネ棒ケア」が重要な理由
まげばね棒は数百円のパーツですが、
あなたの腕時計を落下から守るための“命綱”。
特に以下の時計は、より注意が必要です。
- ダイバーズ
- クロノグラフ
- ゴールドケース
- ヴィンテージ
- 柔らかい革ストラップを使う時計
- 重量のあるモデル
高価な時計を守るための、最も安価で効果的な方法が
バネ棒の定期交換なのです。(ストラップの交換と合わせてご依頼ください。)
6. コントワーヌでできること
時計宝飾正規代理店コントワーヌ(CONTÉVANOU)では
まげばね棒の交換・点検を常時受け付けています。
- 正しいサイズ測定
- ダイバーズ用の強化バネ棒対応
- クイックリリース対応
- ラグ傷防止施工
- ベルト交換・調整
- 他店購入品や海外モデルもOK
- 電池交換・オーバーホールと同時作業も可能
- カーブダブルフランジ(カーブケース)に対応
📍 新宿・代々木・渋谷からアクセス
📍 英語対応 / Tax-free
📍 細かな修理も職人が丁寧に対応
今は中々見かけませんが、1960年代初期は18Kゴールドケースに18Kのバネ棒が付いてました。当時はステンレスが18Kケースを気づ付けると思って設計されたのだと思います。2025年-2026年は各メーカーの殆どはは厚メッキを施したバネ棒を使っています。腕時計のメッキも18Kでコーティングする技術なので、金属間の干渉を防げます。*ただしメンテナンスは何れも必須です。
見えないパーツ”こそ、時計の安心をつくる要です。ぜひお気軽にご相談ください。