N°33 M
2015年に初めて発表されたケ・デ・ベルクコレクションは、フランソワ・チャペックがかつて工房を構えたジュネーブのベル
グ通りに由来しています。その後、彼はパリ(ヴァンドーム広場)とワルシャワにもブティックを展開しました。
現代のチャペック社の創業者たちは、19世紀のアーカイブに深く没入し、1850年代の懐中時計Ref. 5350を含む多数の歴史的作
品を研究しました。
その研究をもとに誕生した最初の量産モデル「ケ・デ・ベルクNo.33」は、細長いローマ数字、グランフー・エナメル文字盤、
オフセンターに配置されたスモールセコンドとパワーリザーブといった懐中時計の美学を忠実に再解釈し、42.5mm径ケースと
クロノード社との共同開発キャリバーを採用していました。
2016年には「ケ・デ・ベルクNo. 33bis」がGPHGパブリック・プライズを受賞。この受賞は、コレクションが歴史への忠実
さと現代のオート・オルロジュリーの融合に成功した象徴的な出来事となりました。
ケ・デ・ベルクは誕生以来、「フランソワ・チャペックが追い求めた“美”を、定義しようとせずに継承する」ことを哲学として体
現してきました。完璧さと不完全さ、時代を超えた優雅さと現代性の共存こそが、その本質です。